「かつてマジパンと呼ばれていたもの」はWWDCでデモされる?
当初「マジパン」として伝えられていた内容は間違い。著名ブログサイトのジョン・グルーバー氏はそう指摘する。MACお宝鑑定団も同様のことを指摘している。
Daring Fireballのジョン・グルーバー氏が「マジパン」のこれまでの報道は実態とは異なるものだとし、その本来の姿を説明した。それはMACお宝鑑定団の推測とほぼ同じだった。
同氏が執筆した記事「Scuttlebutt Regarding Apple’s Cross-Platform UI Project」の中で、Bloombergのマーク・ガーマン氏が伝えた、iOSアプリとmacOSアプリの統合ユニバーサル開発プロジェクト「Marzipan」について説明。ガーマン氏の報道後、これに関する情報が出てこず、技術的な詳細に関する内容が薄いと指摘している。このプロジェクトはもうMarzipanとは呼ばれておらず、まだ漏れていないプロジェクトネームなどを含め、デベロッパーがiOSアプリとmacOSアプリを開発しやすいように「クロスプラットフォームAPI」のような仕組みだという。iOSとmacOSは宣言型なコントロールAPIを持つべきで、UIKit(iOS)とAppKit(macOS)のAPIの違いを抽象化する問題に取り組むプロジェクトだと説明している。
WWDC2018では発表されず、2019年にリリースされる予定のmacOS 10.15とiOS 13まで待たなければならないとグルーバー氏。
Appleは、パフォーマンスと品質改善に注力するため、いくつか搭載予定だった新機能を先送りにすること述べているとAxiosが以前伝えていたが、この段階で先送りになった機能の1つで、グルーバー氏が言うように、今年の実装ではなく2019年のリリースとなるようだ。
目的はMac App Storeの活性化であり、macOSをiOS化することが主眼ではないと考えている。
グルーバー氏は、WWDC2018では発表されないとしているが、お宝は、ITmedia NEWS TVでも話したように、スニークプレビューレベルの動くデモは行われると考えている。
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Appleが、Windows 10の「UWP」のように、iOSとMacの両方で稼働する1つのアプリを開発できるようにする「Marzipan」(コードネーム)プロジェクトを進めており、早ければ次期メジャーアップデートで実現するとBloombergが報じた。
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