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Google、「Android P」のシステムナビゲーションなど新機能を紹介Google I/O

次期Android「Android P」には、片手で操作しやすい新しいシステムナビゲーションや使い過ぎ防止機能、DeepMindのAI機能採用のバッテリー調整機能などが追加される。

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 米Googleは5月8日(現地時間)、年次開発者会議「Google I/O 2018」で、次期モバイルOS「Android P」(仮称)の新機能を発表した。

 Androidのエンジニアリング担当副社長のデイブ・バーク氏は基調講演で、Android Pの新機能を「Intelligence(知力)」「Simplicity(シンプルさ)」「Ditigal wellbeing(デジタルでの健康)」の3つの視点で紹介した。

Intelligence──AI採用のバッテリー制御機能やディスプレイの明るさ自動調節

「Adaptive Battery」

 Googleの系列企業DeepMindとの協力で開発した「Adaptive Battery」は、ユーザーの利用履歴からユーザーにとって重要なアプリやサービスを検出し、それらでのバッテリー消費を優先することでバッテリー持続時間を延ばす新機能。

「Adaptive Brightness」

 「Adaptive Brightness」はディスプレイの明るさの自動調節に、ユーザーの好みを加味する機能。ユーザーが手動で明るさを調節するとそれを学習し、自動調節に反映させる。

「App Actions」

 「App Actions」はユーザーの行動から次に使うアプリやサービスをサジェストする機能。例えば端末にヘッドフォンを接続すると、画面によく電話している相手のカードと、普段使っている音楽アプリのお気に入りのプレイリストのカードが表示され、1タップで開始できる。

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App Actions

 App Actionsは、Googleアシスタント、Google検索、Google Play Store、Smart Text Selectionなどの画面で表示される。

「Slices」

 「Slices」はアプリ開発者が用意する検索結果などで表示されるスニペット。基調講演で紹介された例は、「ハワイ」と検索すると検索結果に自分の「Googleフォト」のハワイで撮影した写真が表示されたり、配車サービスLyftを検索すると発注できるインタラクティブなスニペットが表示された。

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LyftのSliceスニペット

 開発者が機械学習を利用するための開発キット「ML Kit」の提供も発表した。

Simplicity──片手操作が楽な新しいシステムナビゲーションやボリューム制御

 ホーム画面での操作が大きく変わる。縦長で大型の端末が増える中、片手でも操作しやすいようにホーム画面のナビゲーションシステムを改善したという。

 ホームボタンを上にスワイプすると最近使ったアプリの全画面プレビューがならぶ「Overview」が表示され、いずれかをタップするとそのアプリが起動する(Android版Chromeのタブと似た機能だ)。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 Androidではこれまで、ホームボタンを中心に左右にもボタンが設置されてきたが、Android Pはホームボタンだけになる。

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 この他、スクリーンショットを簡単にとって編集するための「Quick Settings」、素早く音量調節できる機能、プッシュ通知の制御機能の改善、ポートレートモードに設定していてもすぐにローテートできるローテーションボタンのナビゲーションバーへの追加なども紹介された。

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Simplicity関連の新機能

Ditigal wellbeing──使い過ぎを防ぐための3つの機能

「Dashboard」

 「Dashboard」は、アプリを使った累計時間、端末をロック解除した回数、受け取ったプッシュ通知の数などをまとめた画面。

「App Timer」

 「App Timer」は、ユーザーがアプリごとに使用上限時間を設定する機能。例えばYouTubeのタイマーを1時間にしておくと、YouTubeの利用時間が1時間を超えそうになると警告が表示され、超えるとアイコンがグレーになる。

「Wind Down」

 「Wind Down」では、周囲が暗くなると「Night Light」モードになる。就寝時間を設定しておくと、その時間に画面がモノクロになり、次に説明する「Do Not Disturb」機能が自動的に起動する。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

「Do Not Disturb」

 このモードにすると着信しなくなるだけでなく、プッシュ通知も表示されなくなる。着信については、重要な相手を例外に設定できる。画面で設定できる他、テーブルの上などに端末を伏せて置くことで起動できる。会食時などに使えそうだ。

Android Pのβはソニーの「Xperia XZ2」にもインストール可能

 同日、Android Pのβがリリースされた。インストールできるのは、GoogleのPixelの他、ソニーの「Xperia XZ2」、Xiaomiの「Mi Mix 2S」、Nokiaの「7 Plus」、Oppoの「R15 Pro」、Vivoの「X21」、OnePlusの「OnePlus 6」、EssentialのPH-1」。公式サイトから入手できる。

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