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Walmart、インドEC最大手Flipkartの160億ドルでの買収を発表 ソフトバンクは株式売却
Amazon.comと競合する米小売り大手のWalmartが、インドECサイトの最大手であるFlipkartの買収を発表した。株式の77%を約1兆7500億円で取得する。主要株主だったソフトバンクは持ち株をWalmartに売却した。
米Walmartは5月9日(現地時間)、インドECサイト最大手のFlipkart Groupの株式の77%を約160億ドル(約1兆7500億円)で取得することで合意に達したと発表した。取引は6月末までに完了の見込み。
競合の米Amazon.comにインド市場でも対抗する狙い。Amazonは直近の業績発表後の電話会見で、インド市場はプライム会員の伸びが最速であり、今後も重視していくと語っていた。
ダグ・マクミロンCEOは発表文で、「インド市場はその規模と成長性により、世界で最も魅力ある市場の1つだ」と語った。
残りの株式は共同創業者のビニー・バンサル氏、中国Tencent、米Microsoftなどの既存株主が保有する。TencentとMicrosoftは戦略的、技術的パートナーとしてFlipkartの事業拡大を支援していく。
Vision Fundで2017年8月に同社に投資し、同社最大の株主になったソフトバンクは、Walmartの買収発表の直前に保有株式をWalmartに売却した。ソフトバンクの孫正義社長が3月期の業績発表でそう語った。
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