ニュース
ZTE、「主要な営業活動を停止中」と発表 米政府による制裁措置で
米商務省の制裁により、Qualcommなどの米企業から部品を購入できなくなっているZTEが、主要な営業活動を停止していると発表した。
中国ZTEは5月9日(現地時間)、香港証券取引所に提出した文書で、米商務省が4月に発表した制裁の影響で、「当社の主要な営業活動を停止している」と発表した。
米商務省は米企業からZTEへの製品販売を向こう7年間禁止した。同社が商務省とイランと北朝鮮への違法な製品供給をめぐって結んだ合意に反したためだ。
これにより、ZTEはスマートフォンで採用している米Qualcommのプロセッサなどを購入できなくなっている。
米国や日本の複数のオンラインショップでは本稿執筆現在、ZTEの各種スマートフォンを販売しているが、Qualcommなどから製品を購入できない状態が続けば、いずれは製品を製造できなくなる。
ZTEは、現時点で十分な現金を維持しており、米国政府による命令の修正または取り消しを求めて関連部門と積極的にコミュニケーションをとっているとしている。同社は8日、11日に予定していた年次株主総会を6月下旬に延期することも発表している。
関連記事
- アメリカ政府によるZTEへの制裁措置。NTTドコモは「様子見」――子ども向け端末、5Gネットワークへの悪影響も懸念
中国ZTEが、米商務省から制裁を言い渡された。その影響は一部ですでに出始めているが、日本でも避けられそうにない。 - 米政府、中国ZTEへの部品販売を禁止 イラン・北朝鮮制裁違反で
米商務省が、中国のスマートフォン大手ZTEへの米国企業からの部品販売を7年間禁止すると発表した。ZTEは昨年、イランや北朝鮮への製品輸出違反を認めて罰金を支払ったが、同省に虚偽の報告を繰り返したためとしている。 - 米国が中国ZTEへの製品販売7年間禁止、貿易摩擦の悪化も
米商務省は、中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)がイランや北朝鮮に対し通信機器を違法に輸出していたとして、米企業によるZTEへの製品販売を7年間禁止すると発表した。 - 80ドルのAndroid Go端末、ZTEが米国で発売
ZTEが、Googleの「Android Go」に準拠したメモリ1GBのローエンド端末「Tempo Go」を米国で79.99ドルで発売した。米国では初のAndroid Go端末になる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.