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映像だけで人の姿勢を検出できる AIで高精度を実現 モルフォ
映像だけで人や動物の姿勢を検出できる技術を、モルフォが開発した。監視カメラを使った異常検知などでの活用を見込む。
画像処理の研究開発を手掛けるモルフォ(東京都千代田区)は5月10日、AI(人工知能)を活用し、映像に映る人や動物の姿勢を推定する技術を発表した。頭部、手、腕、脚などの部位を検出し、それぞれの動作から姿勢を推定できるという。同日から提供する。
映像から人体18カ所(鼻・眼・耳・首・肩・肘・手首・腰・膝・足首)の特徴点を検出し、姿勢を推定して表示できる。AIの要素技術であるディープラーニング(深層学習)を使うことで、高精度な姿勢推定が実現したという。
従来のモーションキャプチャー技術とは異なり、対象にマーカーを装着する必要がない。低解像度や白黒画像、複雑な背景でも検出できるという。複数人の姿勢推定も可能で、同社が公開した動画には、15人以上を同時検出している様子も収められている。
フィンランドのTop Data Science社と共同開発した。監視カメラの映像を使った異常検知(横たわっている、長時間うずくまっている、転倒など)、車いすの検知、自動運転の歩行者検出、リハビリ、スポーツやダンスの指導分析などでの活用を想定する。
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