Spotify、ヘイトコンテンツ削除へ 新ポリシーで
音楽サービス大手のSpotifyが、性的暴力や差別などを含むいわゆるヘイトコンテンツをサービスから排除する新しいポリシーを発表した。アーティストによるヘイト行為もポリシーに抵触する。
音楽サービス大手のスウェーデンSpotifyは5月10日(現地時間)、ヘイトコンテンツに関する新しいポリシーを発表した。このポリシーに反するコンテンツやヘイト行為を行うアーティストのコンテンツをサービスから削除するとしている。
Spotifyによるヘイトコンテンツの定義は、「人種、宗教、性同一性、性別、民族性、国籍、性的指向、退役軍人の地位、または障害などの特性に基づいて、グループまたは個人に対する憎悪または暴力を明確に促進し、主張し、または扇動する音楽」となっている。
同社はThe Southern Poverty Law CenterやMuslim Advocatesなど、複数の外部団体と協力し、ヘイトコンテンツを識別していく。
また、Spotifyはアーティストやクリエイターを様々な形でサポートしているが、アーティストやクリエイターが何らかのヘイト行為(例えば子どもへの暴力や性的暴行)を行った場合、「そのアーティストやクリエイターと協力したり、サポートしたりする方法に影響が出る可能性がある」としている。
同社は米billboardに対し、性的暴力などで起訴されたR.ケリーの作品をプレイリストから削除したと語った。R.ケリーの作品をSpotify上から排除したわけではないが、プロモートすることはないという。
「ヘイトは複雑な問題だ。われわれは今後もポリシーを改善していく所存だ。過ちも犯すと思うが、そこから学び、皆さんからのフィードバックに耳を傾けていく」とSpotifyは語る。
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