自治体のプロジェクトを支援する「ふるさと納税型クラウドファンディング」 マクアケが提供開始
クラウドファンディングサイト「Makuake」を運営するマクアケ(東京都渋谷区)が地方自治体向けのクラウドファンディングサービス「Makuake ガバメント」の提供を始めた。自治体が立ち上げたプロジェクトへ寄付した人には返礼品が届き、寄付金額の一部が控除される「ふるさと納税型」のクラウドファンディング。
クラウドファンディングサイト「Makuake」を運営するマクアケ(東京都渋谷区)は5月15日、地方自治体向けのクラウドファンディングサービス「Makuake ガバメント」の提供を始めた。自治体が立ち上げたプロジェクトへ寄付した人には返礼品が届き、寄付金額の一部が所得税などから控除される「ふるさと納税型」のクラウドファンディングで、岡山県西粟倉村、京都府宇治市、北海道の下川町と紋別市が、それぞれプロジェクトを順次開始するという。
地方自治体は実行者としてプロジェクトを立ち上げ、Makuake ガバメントで寄付を募る。通常のふるさと納税と違い、プロジェクトごとに集まった寄付金が何に使われるかを明記するため、寄付者は返礼品ではなく「使い道」を選んで自治体へ寄付が行えるという。
各プロジェクトの募集期間は2〜3カ月。プロジェクト終了後、寄付者はあらかじめプロジェクトで設定されていた返礼品を受け取れるほか、所定の手続きを行うことで寄付金額の一部が所得税や住民税から控除される。
5月15日時点で開始が決定しているプロジェクトは4件。北海道下川町のスキージャンプ選手育成を目的としたプロジェクトは5月中、京都府宇治市の宇治橋通り商店街の活性化を目指してクラフトビールイベントを盛り上げるプロジェクトは6月初旬に、岡山県西粟倉村の河川環境再生を推進するプロジェクトは6月末、北海道紋別市の「アザラシ保護施設の施設改修」を目的としたプロジェクトは6月中に、それぞれ開始予定。
「総務省が返礼品目的のふるさと納税に警鐘を鳴らし、自治体へ使途を明確化したふるさと納税型クラウドファンディングなどの利用を推奨する中、自治体から当社への相談が増加していた」(マクアケ)。Makuake ガバメントはそうした相談に応えるものという。1プロジェクトにつき1人担当者がつき、サポートを行うとしている。
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