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風呂に浮かべて湯加減チェック、IoTデバイス「フーロン」 博報堂が開発
ユーザーの好みと体調に合わせ、風呂を出るタイミングを知らせるIoTデバイス「fuuron」(フーロン)を博報堂が開発した。2019年度中の発売を目指す。
博報堂は5月16日、ユーザーの好みと体調に合わせ、風呂を出るタイミングを知らせるIoTデバイス「fuuron」(フーロン)を発表した。湯船に浮かべて使い、搭載する温度センサーとタイマーが湯加減、入浴時間を計測。温度が高すぎる、低すぎる場合は、内蔵のLEDライトが光る。風呂を出る時間になると点滅する。2019年度中の発売を目指す。
スマートフォンアプリと連動し、「美肌モード」「花粉症モード」「ダイエットモード」など、好みや体調に応じたモードを選べる。例えば美肌モードは、長湯によって肌から保湿成分のセラミドが流出するのを防ぐため、適した温度と入浴時間を知らせる。温泉や入浴の効果を研究している東京都市大学の早坂信哉教授が監修した。
また、高齢者の入浴事故を防ぐ「見守り機能」を搭載。高齢者がフーロンを長時間、湯船に浮かべた状態が続くと、「高齢者に何かあった」と判断し、近親者のスマートフォンに警告を送信する。
ユーザーが入浴した実際の温度や時間のデータは、スマホで管理できる。こうしたデータは、東京都市大学、東海大学がクラウド上で収集し、入浴の実態を解析。よりよい入浴環境について情報発信するため、活用するという。
フーロンは「世界温泉地サミット」(5月26日、大分県別府市)で展示。18年度中に協業パートナーを募る。
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