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気象庁がスパコン刷新 18ペタFLOPSの「Cray XC50」 台風予測など精度アップへ
気象庁がスパコンを刷新。理論最大性能は約18ペタFLOPSと従来の約21倍に上り、台風の影響や集中豪雨の可能性などの予測精度を高められるとしている。
気象庁は、気象シミュレーションなどに利用するスーパーコンピュータを6月5日に刷新する。従来の「Hitachi SR16000/M1」(日立製作所製)から、「Cray XC 50」(米Cray製)に更新。新スパコンの理論最大性能は約18ペタFLOPSと、従来の約21倍に上り、台風の影響や集中豪雨の可能性などの予測精度を高められるとしている。
気象庁はスパコンを使い、目先から数カ月先までの気象予測や気候変動の監視などさまざまな数値計算を行っている。
新システムの構築は日立が担当。新たに採用するCray XC 50は、理論最大性能は約18ペタFLOPS、主記憶容量は528テラバイト(従来の約5倍)、磁気ディスク容量は10ペタバイト(同約30倍)。気象計算プログラムを従来の約10倍の速度で処理できるといいい、台風の影響や集中豪雨の可能性などの予測精度を高められる。
具体的には、台風の強度予報(中心気圧や最大風速など)の予報期間を現在の3日先から5日先まで延長するほか、詳細な降水分布を予測する「降水短時間予報」の予報時間を現在の6時間先から15時間先まで延長。新たに、2週間先までの気温予報について、5日間平均の気温の予測値を毎日発表する計画だ。
【訂正:2018年7月6日午後1時20分更新 初出時「Cray XC50」に関して不正確な記述がありました。おわびして訂正いたします。】
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