「望遠鏡型VR」KDDIが開発 「あべのハルカス」展望台に設置
KDDIは、コインを投入してのぞくだけで簡単にVR映像を視聴できる望遠鏡型のVRシステム「VR View Scope」を開発した。「あべのハルカス」の展望台に設置し、大阪のバーチャル観光が体験できるコンテンツを提供する。
KDDIは5月30日、コインを投入してのぞくだけで簡単にVR映像を視聴できる望遠鏡型のVRシステム「VR View Scope」を開発したと発表した。日本一高い高層ビル「あべのハルカス」(大阪市)の展望台に6月1日から1カ月間設置し、大阪のバーチャル観光が体験できるコンテンツ「VR View Scope 〜大阪VR観光体験〜」を提供する実証実験を行う。
VR View Scopeは、VRきょう体、VRビューワー、コイン収集機を一体化したVRシステム。2.5K表示の有機ELパネルを搭載し、高精細な360度の3D映像視聴が手軽に体験でき、観光地向け望遠鏡と似た使い勝手で手軽にVR映像を楽しめるという。
まず、あべのハルカスの展望台「ハルカス300」に設置。大阪のおすすめ人気観光スポットを360度の3D映像で紹介するコンテンツ「VR View Scope 〜大阪VR観光体験〜」を提供する。また、地上300メートルのビル最頂部を、命綱を着けて歩くアトラクション「エッジ・ザ・ハルカス」のVR映像も体験できるようにする。
VR View Scopeは、観光地や展望台、待合室、ホテルのロビーなどへの設置を計画。1回300円で利用できるようにする(あべのハルカスでの実証実験時は無料)。
今回の実験は、KNT-CTホールディングスが推進するVR旅行体験サービス事業化に向けた取組みの一環でもある。同社は、4K超短焦点プロジェクター(ソニー製)を小さな部屋の3面の壁に投影することで、部屋そのものが「VRルーム」になり、複数人で同時に映像に没入できる「Warp Square」も、6月1日〜7月1日に「ハルカス300」に設置。「旅行体験を分かちあうVRルーム」として、大阪の観光名所や世界の風景映像を15分間体験できるようにする。
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