コアンダ効果でストレスのない風を デロンギが空気清浄機能付きファンを投入 ファンヒーターにも
デロンギ・ジャパンが空気清浄機能付きファン「HFX85W14C」を発表した。独自の送風技術により、長時間の使用でも体が局所的に冷えない「やさしい風」を実現したという。
デロンギ・ジャパンは6月7日、空気清浄機能付きファン「HFX85W14C」を発表した。独自の送風技術により、長時間の使用でも体が局所的に冷えない「やさしい風」を実現したという。世界に先駆け、日本で8日から販売する。価格はオープン。店頭では5万9980円になる見込み(税別)。
背の高い円筒形の筐体(きょうたい)に“くびれ”をつけた流麗なデザイン。一見、空調機器には見えない外観だが、DCブラシレスモーターや最大1400Wのヒーター、円筒形の大型フィルターを搭載し、扇風機、ファンヒーター、空気清浄機の1台3役をこなす。
デロンギ・ジャパンでプロダクトマネージャーを務める西岡祐子氏は、「扇風機の“体に直接あたる風”が苦手という人は多い。長時間の使用でだるさや手足の冷えなど、冷房病のような症状が出ることもある」と指摘。HFX85W14Cでは、そうした弊害のない快適な風を作り出すという。
上部のメッシュ部分から吸い込まれた空気は、まず円筒形のフィルターを通過。花粉やPM 2.5など微細な粒子も99%取り除くという。「フィルターが上部にあるため、空気中を漂う物質をいち早くキャッチできる」(西岡氏)
きれいになった空気はDCモーターの脇を通り、内側から筐体背面にぶつかることで“うねり”や渦を消す。背面の左右にあるスリットから出た風は、空気の持つ粘性により筐体のカーブに沿ってほぼ半周し(=コアンダ効果)、正面で合流。すると「渦やうねりがなく、面で移動するなめらかな空気の流れ」となって正面にいる人に届くという。同社はこれを「3D Comfort Airテクノロジー」と名付けた。
「面で移動する気流は体を局所的に冷やさず、体の負担を軽減する。また体表面の温度ムラが少なくなると長時間の使用でも精神的なストレスを感じにくい」(西岡氏)。同製品と通常の扇風機を3時間使用した後、唾液中のストレス物質(コルチゾール)を計測したところ、通常の扇風機に比べて平均31%も少なかったという(総合健康開発研究所による試験結果)。
来日したDeLonghiのディレクター、エンリカ・モティチェッリ氏は、「体への負担となる直線的な風ではなく、体を優しく包み込むような風。その理想的な風を実現するためにデロンギはユニークな方法を生み出した」と胸を張った。
本体サイズは270(幅)×270(奥行き)×850(高さ)ミリ。重量は7.2キログラム。
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