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自動運転で無人走行するロボットトラクター、ヤンマーが10月に発売
ヤンマーが自動運転技術を搭載したロボットトラクターを10月から販売する。農業機械の自動運転における「レベル2」に相当するもので、農作業の効率化、省力化を狙う。
ヤンマーは6月27日、自動運転技術を搭載した無人運転ロボットトラクターをグループ会社のヤンマーアグリで10月1日から順次販売すると発表した。就農者の減少や高齢化に伴う人手不足などが問題視される中、農業機械を自動化することで作業を効率化、省力化を目指す。価格は1214万5000円(税別)から。
農業機械の自動運転については農林水産省が「農業機械の安全確保の自動化レベル」で定義しており、ロボットトラクターはこのレベル2(使用者の監視下での無人状態での自律走行)に相当するという。(関連記事)
自動運転モードは作業人数や内容に合わせ、直進のみの「直進モード」と、ハンドル操作も自動で行う「オートモード」の2つを用意。設定はタブレットで行い、2台のトラクターで作業を行う場合には随伴または併走する有人トラクターがロボットトラクターを監視しながら操作する。安全確保のためのセンサーやセーフティーランプ、自動運転中にエンジンが停止した時に自動でブレーキをかけるセーフティーブレーキなども備えた。
ロボットトラクターは、ヤンマーが販売しているトラクター(YTシリーズ)に自動運転技術などを搭載することで実現。すでにYTシリーズを所有している人には有償でロボットトラクターへアップグレードも行う。今後同社は、自動運転トラクターのラインアップを強化する考えだ。
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