茨城県が“県公認”のバーチャルYouTuberを起用 名前を公募
茨城県が同県の動画サイト「いばキラTV」にバーチャルYouTuber(VTuber)を起用すると発表した。TwitterでVTuberの名前を募集し、8月上旬ごろから出演動画を配信予定。
茨城県は6月28日、同県の地域情報を発信している動画サイト「いばキラTV」で、バーチャルYouTuber(VTuber)を起用すると発表した。同日からTwitter上でキャラクターの名前を公募。8月上旬ごろからVTuberが出演する動画を配信予定だ。
いばキラTVは、全国で唯一民放県域テレビ局がない茨城県が2012年10月に開局した動画サイト。YouTubeを利用し、1万本以上の動画を公開している。チャンネル登録者数は7万2000人超、動画の累計視聴回数は4700万回以上。視聴者層の3分の1が10〜20代であり、VTuberの起用はこうした若年層をターゲットにした新しいチャレンジという。
起用するVTuberは、県庁に勤めて3年目、異動により、いばキラTVの公式アナウンサーとしてバーチャル広報課・Vtuberチームに配属――という設定。生まれ育った茨城県への愛情が深く、感情的になると茨城なまりが強く出るという。フレッシュで頑張り屋という新人らしい側面と、長いものには巻かれろという側面を持つ“気難しい年頃”だが、「茨城の魅力を発信する」という使命感に燃えているという。
名前の公募はTwitter上で行う。考えた名前をハッシュタグ「#いばキラVtuberに名前をつけて」と一緒にツイートすれば応募できる。採用された投稿者にはプレゼントを用意しているという。採用時に連絡するため、応募者には、いばキラVtuber(仮)のTwitterアカウント(@ibakira_Vtuber)をフォローするよう呼び掛けている。応募期間は7月11日まで。
関連記事
- バーチャルYouTuber「キズナアイ」、訪日観光大使に
日本政府観光局がバーチャルYouTuber「キズナアイ」を観光大使に起用し、プロモーションサイトを開設。バーチャルYouTuberが観光大使となるのは「世界初」としている。 - 異色のバーチャルYouTuber集団「にじさんじ」なぜ人気? 「月ノ美兎」生んだVTuber企業に聞く
月ノ美兎など人気バーチャルライバーが所属する「にじさんじ」。iPhone X向けVTuberアプリを開発したいちからの岩永COOに、にじさんじが支持される理由を聞いた。 - バーチャルキャラの生放送、現実空間で リアルタイム合成のAR、ドワンゴが開発
ドワンゴが、現実世界の映像にバーチャルキャラクターを合成し、屋外など場所を問わず、生放送番組に“出演”させられるAR(拡張現実)技術を開発した。 - NHKの人造アナウンサー「ニュースのヨミ子」さんはどうやって作られた?
NHKが開発した「ニュースのヨミ子」さんは、4月からニュース番組のリポーターとして働く3D CGの「人造アナウンサー」だ。彼女は、音声合成や機械学習といったAI技術を活用して作られたという。 - バーチャル女子アナ「沢村碧」、ソニーが提供開始 原稿を自動読み上げ
バーチャルアナウンサーが原稿を読み上げる「アバターエージェントサービス」を、ソニーが提供開始。入力した原稿を音声へ自動変換するCGキャラクターだ。【訂正】
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.