AppleのApp Storeが10周年 主要開発者の賛辞やいくつかの数字を披露
AppleのiOSアプリストア「App Store」が7月10日で10周年を迎える。これを祝してAppleがApp Storeの歴史を振り返った。任天堂の宮本茂氏やNianticのジョン・ハンケ氏などからの賛辞や開発者の累計収益などの数字を紹介している。
米AppleのiOS向けアプリストア「App Store」が7月10日で開店10周年を迎える。Appleは5日(現地時間)、App Storeの10年を振り返る記事を公開した。
Appleが2007年6月9日にiPhoneを発表した段階ではサードパーティ製アプリをインストールする手段はなかった。アプリストア開店はiPhone発表の約1年後で、まずはThe New York TimesやeBayなどを含む500本のアプリでスタートした。
現在の登録アプリ数や累計ダウンロード数などについては明らかにしていないが、Appleは幾つかの数字を紹介している。
2009年にスタートしたアプリ内課金による開発者の累計収益は、2010年6月に10億ドルだった。2011年にはサブスクリプションアプリが登場した。現在サブスクリプション機能のあるアプリは2万8000本以上あり、サブスクリプション数は前年より約2倍になった。開発者の累計収益は2018年6月には1000億ドルに上った。
ヘルスケア・フィットネス関連アプリについては、2015年の「Apple Watch」発売で関連アプリのダウンロードが75%増加したことを紹介。また、「ResearchKit」と「CareKit」採用のソフトウェアが500人以上の医師による約300万人の患者の臨床研究に活用されているという。
App Storeの週当たりの訪問者数は5億人。昨年9月のデザイン変更で追加された「Today」タブは累計100万人以上が読んだという。
この記事では、「Instapaper」などで知られる古参iOSアプリ開発者のマルコ・アーメント氏、任天堂「スーパーマリオラン」の任天堂の宮本茂氏、「Pokemon Go」のNianticのジョン・ハンケCEOなど、App Storeに大きく貢献した開発者からのApp Storeへの賛辞が紹介されている。また、重要なアプリについてはアプリ名を出して紹介しているが、そこには「Facebook」や米Googleのアプリ「Googleマップ」、「YouTube」はない。これらはいずれもApp Annieが2日に発表したApp Storeのダウンロード数ランキングでは上位のものなのだが。
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App Storeで提供しているアプリケーションの総ダウンロード数が、10億に近づいている。
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