KDDIは7月12日、au 4G LTEに対応する携帯電話「INFOBAR xv」を今秋に発売すると発表した。初代モデルのデザインを踏襲する非スマートフォンでありながら、テザリング機能やLINE、+メッセージに対応。他のスマートフォンと連携してSiriやGoogleアシスタントが使える独自機能「スマホ音声アシスタント呼出機能」も搭載する。価格は未定。
2003年に発売した初代「INFOBAR」の15周年を記念したもの。歴代モデルで実現できなかったというフレームレステンキーを採用。主なスペックとして、3.1インチのWVGA液晶ディスプレイ、有効約800万画素のアウトカメラを搭載する。外部メモリはmicroSDHC(最大32GB)に対応。バッテリー容量は1500mAh。サイズは48(幅)×138(奥行き)×14(高さ)ミリ、重さは未定。
画面デザインは「INFOBAR 2」のユーザーインタフェース(UI)を現代風にアレンジしたものを開発中という。卓上ホルダーを同梱し、置き時計としても使える。
カラーバリエーションは「NISHIKIGOI(錦鯉)」「NASUKON(茄子紺)」「CHERRY BERRY(チェリーベリー)」。INFOBARのユニークな配色を受け継ぎながら、落ち着いたトーンで統一したという。
「持ち歩くことに適正な端末があってもいいのでは」
新モデルの開発コンセプトについて、プロダクトデザイナーの深澤直人さんは次のように話す。
「ソフトウェアが進化を続けて大きなディスプレイを必要とするスマートフォンが生まれたが、持ち歩くことに適正で、最低限のアプリを搭載した端末があってもいいのではと考えた。そういったコンセプトに賛同するファンがまだいる。INFOBARというコンセプトはずっと継承されるのでは」(深澤さん)
テンキーの周りにフレームがないデザインは、著しい技術的発展によって実現したという。「世界に誇っていいハードウェアではないか」(深澤さん)
クラウドファンディングサイト「Makuake」では、INFOBAR xvのクレジットタイトルに支援者として名前を記載できる権利や、深澤直人さんがデザインしたINFOBAR xv用オリジナルケース、INFOBAR xvの原寸大オブジェなどを発売するという。個数限定で期間は8月30日午後6時まで。
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