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全天球動画から切り出すと動画制作はとても楽になる 「GoPro Fusion」を試した(3/4 ページ)

GoPro初の全天球カメラ「GoPro Fusion」には、とても有用な機能がある。5.2Kの全天球動画から部分的に切り出してHD動画を作る「オーバーキャプチャ」だ。これは楽しい。

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 これはFusion Gripを思い切り延ばし、吊り橋の上から川に向かって突き出した状態で撮ったもの。

 カメラも横向きになってるので、下のカメラは暗い水面、上のカメラは明るい空を向いてる。だからそれぞれのカメラの露出は全然違う。ちなみに、下を向いてるカメラは1/120秒 F2.8。上を向いているカメラは1/847秒 F2.8だ。


フロントカメラ。1/120秒F2.8

リアカメラ。1/847秒F2.8

 で、それをステッチして正距円筒図法の360度パノラマ画像にするとこうなる。


2枚の魚眼画像をつなぎ、1枚の全天球画像に変換した結果。きれいに調整されている

 いやもうよーく見ないと継ぎ目は分からない。これ、つなぐときに上手に異なった明るさで撮られた2枚の画像をうまく処理し、なおかつ彩度もあげて色鮮やかに。

 これはさすがである。

 鑑賞するときはスマートフォンにいったんデータを送信し、スマートフォン上でステッチして鑑賞するか、PC上にメディア2枚分のデータを転送し、専用のアプリ「Fusion Studio」を使ってステッチし、それを「GoPro VR Player」で鑑賞することになる。


スマートフォン上でGoProアプリで鑑賞中

ノートPC上で「GoPro VR Player」で鑑賞中

 いずれにせよ、転送した先で1枚の画像を作り出すのでちょっと時間はかかるがクオリティ重視と思えば納得だ。

 で、吐き出した画像は標準的な全天球画像のフォーマットなので、FacebookなどのVR対応サービスや、Occuls GoなどのVRヘッドセットなどで楽しめる。

GoPro Fusionで全天球動画を撮る

 GoPro FusionはなんだかんだいってGoProシリーズの一つなわけで、静止画より動画を撮ってみたいカメラだ。

 Go Pro Fusionはその点4Kを超えた5.2Kの動画を30fpsで記録可能だ。

 ファイルサイズはめちゃデカくなるので、スマートフォンへの転送も時間がかかるし、レンダリングも時間がかかる。

 それを念頭におきつつ、撮ってみる。

 自転車にGoPro Fusionを装着。


自転車のハンドルバーに付けてるRAMマウントにGoPro Fusionを装着したの図。このまま走るのである

 これでサイクリングコースを1周して約4分。そのままだと長いので、およそ1分を切り出して、アプリからYouTubeへアップロードしてみた。


ここで右から2番目のシェアをタップ

2つアイコンがある。左はYoutubeへのシェア、右はFacebookへのシェア

 何しろデータ量が多いのでスマートフォンへのダウンロードも、レンダリングも時間がかかったが(といっても数分だけれども)、なんとか完了したのがこちらだ。

 YouTubeは全天球動画に対応しているのでスマートフォンのYouTubeアプリやパソコンのブラウザ(SafariやChromeでは動作確認済)で見ると良い。

 ハンドルバーの上にアーム経由で装着しているので細かな振動でかなり揺れてるはずなのだが、ちゃんと補正されていてそこはさすがだ。

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