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LINE、仮想通貨取引所「BITBOX」開設 日米除く全世界で
LINEは、日米を除く全世界で使える仮想通貨取引所「BITBOX」をオープン。約30種類の仮想通貨の交換のみを行える。英語や中国語など日本語以外の15言語に対応する。
LINEは7月18日、日米を除く全世界で利用できる仮想通貨取引所「BITBOX」を16日にオープンしたと発表した。法定通貨による仮想通貨の売買はせず、仮想通貨の交換のみを行う。
取り扱う仮想通貨はBTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、BCH(ビットコインキャッシュ)、LTC(ライトコイン)など約30種類。スプレッド(購入価格と売却価格の差)は0.1%に設定している。
英語や韓国語、中国語など15の言語に対応するが、日本語には対応しない。日本と米国の居住者はIPアドレスや電話番号、顧客確認(KYC:Know Your Customer)などで利用を制限する。日本からBITBOXのWebサイトにアクセスもできない。
【訂正:2018年7月19日午後6時55分 LINEよりプレスリリースの内容に誤りがあったとの連絡を受け、利用制限について表記を改めました】
不正送金などを防ぐため、米国のブロックチェーンセキュリティ企業BitGoの技術を活用。仮想通貨取引の際に複数の秘密鍵を必要とする仕組み(マルチシグネチャ)を用い、セキュリティ対策を強化しているという。
BITBOXは、LINEとグループ企業LVCが、両社傘下のLINE Tech Plus(シンガポール)を通じて運営する。対象国それぞれの仮想通貨取引のルール、規則に従って展開するとしている。
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