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富士フイルム、黒白フィルム再生産を検討開始 愛好家から望む声多く 「あくまで検討」
4月に黒白写真用フィルム販売終了を発表していた富士フイルムイメージングシステムズが、再生産の検討を始めたことがITmedia NEWSの取材で分かった。しかし、「あくまで検討」(同社)
白黒写真用フィルムを販売終了すると発表していた富士フイルムイメージングシステムズが、白黒写真用フィルム再生産の検討を始めたことが7月25日、同社への取材で分かった。白黒写真の愛好家などから再生産を望む声が多数寄せられていることを受けたもの。現段階で原材料の調達困難といった課題解決には至っておらず、同社は「あくまで検討を開始しただけ」としている。
同社は4月6日、「生産効率の向上や経費節減など懸命なコスト吸収に努めてきたが、需要の継続的な減少により安定的な供給が困難になった」ことを理由に、白黒写真用フィルムと黒白印画紙の販売終了を発表。
黒白フィルムは10月、黒白印画紙は10月〜2019年3月に出荷を終了する見通し。黒白フィルムおよび黒白印画紙は全種類販売終了のため、引き継ぎの推奨商品は「ない」としていた。
発表後、フィルム愛好家やアナログ表現を好むSNS世代から再生産を望む声が多く寄せられており、それに応えられないかと再生産の検討を開始したという。しかし、需要の減少や専用原材料の調達が困難であるといった課題は解決しておらず、「あくまで検討を開始したのみ。発売時期など、現段階でお話できることはない」(同社)という。
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