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サイバー攻撃の規模や動向をリアルタイム表示 カスペルスキーの“地図”が日本語対応
ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labが公開している、サイバー脅威をリアルタイムで表示する地図「Kaspersky Cyberthreat Real-Time Map」が日本語でも閲覧できるようになった。
ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labが公開している、サイバー攻撃の規模や動向をリアルタイムで表示する地図「Kaspersky Cyberthreat Real-Time Map」(サイバーマップ)が7月30日、日本語など10の言語で閲覧できるようになった。種類ごとに色分けされた脅威の動向を、地図上で確認できる。
Webアンチウイルス、メールアンチウイルス、侵入検知システム、脆弱性スキャンなどのKaspersky Labのセキュリティ製品が検知、ブロックしたサイバー脅威(8項目)を確認できる。マップの表示方法(3Dと平面)や地図カラー(ダークとライト)を切り替えでき、地球儀を回転させたり、地域ごとに拡大表示したりもできる。
また、1秒当たりの脅威の検知数グラフや、国や地域ごとの検知状況など、統計データも確認できる。
対応言語は英語、日本語、中国語(簡体字)、イタリア語、スペイン語、ドイツ語、トルコ語、フランス語、ポルトガル語、ロシア語。
Kaspersky Labの日本法人・カスペルスキーの保科貴大氏(コンシューマ テクニカル エヴァンゲリスト)は「サイバーマップは、サイバー脅威とその拡散速度を誰もが簡単に閲覧できるようになっている。気になるサイバー脅威が発生した際には、アクセスしてみては」としている。
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