“デジタル親孝行”のススメ 離れて暮らす両親へスマホで手軽にできること:シリコンバレー式「時短育児術」(3/3 ページ)
子育てに関する負担をITで解消する「Baby Tech」。シリコンバレー在住の女性筆者が、“母目線”でぐっときたテクノロジーを紹介する連載をお届け。今回はスマホやタブレットを活用した“デジタル親孝行”について。
運動データの共有で生活改善
また、Apple Watchを愛用している友人に親孝行について聞いたところ、「両親と運動量データをシェアしている」と話してくれました。Apple Watchに標準搭載されている「アクティビティ」では、毎日どの程度動いているか(ムーブ)、早歩き以上の運動をしているか(エクササイズ)、立っているか(スタンド)を自動で記録。ユーザーが設定した目標値まであとどれくらいか、それぞれの状況をリング(輪)で確認できるようになっており、達成状況を友人や家族と共有できます。
お互いの運動状況をシェアすることで、親も「子どもに見られているから頑張らなきゃ!」と奮起し、積極的に運動してくれるようになったそうです。デジタルでつながることで生活習慣の改善やライフスタイルの向上につながるのは、最高の親孝行ですね。
10年ほど前、私がイギリスに留学していた頃、両親への連絡手段はメールと、PCで使えるSkypeのみでした。日々の出来事を書き連ねたメールに写真を添付して送ったり、Skype Outで実家の固定電話に一度連絡してからPCでビデオ通話をしたりしていました。最近知ったのですが、当時私が送ったメールは父が印刷して家族全員で回し読みしていたそうです。
今はスマホやタブレットのおかげで、離れて暮らしていてもできることが随分と増えました。コミュニケーション手段が増えたことで、親孝行のハードルも下がっていると感じます。これを機に「もう少し両親と連絡を取ってみよう」と思ってもらえたら幸いです。
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