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生き物にスマホかざすと名前判別するアプリ「LINNE LENS」 サンシャイン水族館などで無料体験キャンペーン
スマートフォンのカメラをかざすだけで生き物の名前が瞬時に分かるiOSアプリ「LINNE LENS」が水族館で使える。サンシャイン水族館などで無料体験キャンペーンを始めた。
ベンチャー企業のLinne(東京都渋谷区)は8月20日、スマートフォンのカメラをかざすだけで生き物の名前が表示されるiOSアプリ「LINNE LENS」(リンネレンズ)の無料体験キャンペーンを、サンシャイン水族館(東京都豊島区)、鳥羽水族館(三重県鳥羽市)で始めた。海遊館(大阪府港区)でも9月4日から提供する。期間はいずれも11月末まで。
LINNE LENSアプリを立ち上げ、スマホカメラに生き物をかざすと、AI(人工知能)が動植物を識別し、アプリ画面上に名前が表示される。魚類を中心に、哺乳類、鳥類、両生類、は虫類、甲殻類、軟体動物、刺胞動物など約4000種に対応する。無制限で全機能を利用したい場合は、有料プラン(月額360円から)に登録する必要がある。
今回のキャンペーンでは、対象の水族館内でLINNE LENSの位置情報サービスを許可すると、通常のお試し無料分(1日10種まで)を超えた生き物の認識や記録を行える。館内では、飼育員が知る習性などの豆知識が入ったオリジナル解説もチェックできる。
対象の生き物は、施設により異なる。サンシャイン水族館では、認識できる展示種全550種が対象。鳥羽水族館は認識できる飼育種の一部(全1200種中120種まで)。海遊館は認識できる展示種の一部(全620種中60種)で、体験コーナーを特設する予定だ。生き物の認識精度には差があり、現時点では認識困難な生き物も一部いるという。
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