メルカリは8月22日、シェアサイクルサービス「メルチャリ」の実証実験を、東京都国立市で始めた。3カ月間ほど実施し、交通渋滞の緩和などの効果を検証する。メルチャリの導入は、福岡市に次いで2例目。
メルチャリは、専用のスマートフォンアプリ(iOS)を使い、近くにある利用可能な自転車を探して借りられるサービス。国立市では約100台の自転車を導入、約70カ所の駐輪スペース(ポート)を設置する予定だ。
実験を通じ(1)市内の回遊性向上、(2)バスなどの利用が困難な地域での公共交通の補完、(3)駐輪場の混雑緩和、(4)交通渋滞の緩和、(5)自動車利用の削減による環境保全、(6)利用者の健康増進――などの効果を検証する。
同社は今年2月末、福岡市でメルチャリの提供をスタート。サービス内容の改善を繰り返し、知見を蓄える段階にあるという。2例目となる国立市は、東西2.3キロ、南北3.7キロという「見渡せるコンパクトさ」が特徴で、人口が7万5000人と「行政と市民の距離が近い」ことから、実験の場に選んだとしている。
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