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黄金色のドライヤーはジェームズ・ダイソン氏の挑戦状?
ダイソンは、フィレンツェ産の金箔を用い、1台1台手作業で作る黄金色のヘアドライヤーを発売する。デザインしたのはジェームズ・ダイソン氏。同社のエンジニアたちが直面した課題とは?
ダイソンは9月14日、ヘアドライヤー「Dyson Supersonic」(ダイソン スーパーソニック)の新色「ブルー/ゴールド」を発表した。イタリア、フィレンツェ産の金箔を用い、1台1台手作業で作るという。直販価格は6万4800円(税別)。
新色をデザインしたのは、ダイソン創業者でチーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏だ。同氏は金が最も劣化しづらい材料の一つであり、人類の歴史の中で数々の装飾品や彫刻、建築などに用いられてきたと話す。「私は金の物質的な特性に魅せられています。私達が誇りを持って取り組むエンジニアリングと同様、ゴールドコーティングの工程は極めて繊細な職人技能の代表例といえます」(ダイソン氏)
同氏の意向を受け、ダイソンのデザインエンジニアたちは金箔職人に指導を求めた。根気よく技術を学び、さらに試行錯誤を重ねてヘアドライヤーを加工したという。下地は伝統的な金箔の技法と同じ赤とし、下地に接着材を噴射する工程のために専用のロボットアームを設計した。しかし、2層の金箔を貼り、ブラシをかけて滑らかに仕上げる工程は手作業でしかできなかったという。
「エンジニアたちは効率的に生産できる加工技術を模索した。しかし、ゴールドコーティングにおいてテクノロジーは補助的な役割でしかなく、伝統的な手作業に代わるものがないことを学んだ」(同社)
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