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前代未聞の“巨大コンパクトカメラ” ニコン「P1000」で月を狙う(5/5 ページ)

いやもうデジカメ史上もっとも荒唐無稽、といっても過言じゃないカメラが発売されたのである。巨大なコンパクトカメラ、ニコンの「P1000」。125倍ズームである。

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 月モード時はOKボタンを押すと1000mm相当になるのでそのまま撮ってもいいし、クレーターラヴって人はそこから必要なところまで3000mmまでズームアップしてもいい。

 月の色も選べる。クールな月にも情熱的な月にもするのもあり。


月モードで月を撮影中(上に小さく光っているのが月。これがこの大きさになるのだから3000mmはバケモノだ。後ろ電子ダイヤルで色を変えられる。また手ブレしないよう3秒のセルフタイマーがオンになる

 ちなみに晴れた日に月をちゃんとフレームの中央に置くと(中央でスポット測光をかけるみたいなので)、手持ちでも撮れる(そのくらい月は明るい)。

 三脚を使った方が安定はするが、月は動くので(当たり前だけど)油断は禁物。


ノートリミングです。3000mmあると月をここまで大きく撮れるのだ。クレーターもくっきり。これはスゴい(3000mm相当 1/320秒 F8 ISO400)

 いやあ面白いカメラでありました。

 ちなみに「SnapBridge」を使ったスマートフォンへの自動転送やUSB充電といった基本的な機能はちゃんと搭載。

 月のためだけに10万円超で1キログラム超のコンデジ、と考えるとアレかもしれないけど、普段は1500mm相当まで、ときには超弩級望遠を楽しみたいなら面白い存在。

 まあ、なんだかんだいって1/2.3型センサーなのでISO400以上では使いたくない感じであり、何でも撮れる万能カメラとはいえないが、時にはこういう月と超弩級望遠に特化した荒唐無稽なカメラで遊んでみるのも良しである。

 いやはやそれにしても、突き抜けすぎたカメラって面白いわ。よく晴れた秋から冬の日に使いたい(空気が冷えていて遠くのものもゆらがずに撮れるし、野鳥がいっぱいきて撮りやすいし)。

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