レビュー
ニコンのZマウント初号機「Z 7」の実力は?(6/6 ページ)
とうとう来ました、ニコンのZマウント初号機「Z 7」。ミラーレス一眼のために開発されたZマウントを搭載したZ 7が手元に来たのでさっそくチェックである。
メディアはシングルスロットでXQDカードのみ。
SDカードより高価であり、いざというときの予備の入手もSDカードに比べるとしづらいわけで悩ましいところではあるけれども、非常に高速で快適なので(パソコンに画像を吸い上げるときのスピードが全然違う)、4K動画を撮る人や連写が多い人じゃなくても恩恵には授かれる。
スマートフォンとの接続はSnapBridgeで。Bluetoothを使った自動転送もできる。SnapBridgeも当初は接続が不安定で使いづらかったが、最近は安定してきたようで実用性が上がってきた。
ミラーレス一眼ならではの機能性能を掲げたカメラではなく、「ボディ内手ブレ補正」や「像面位相差センサー搭載のイメージセンサー」といったニコンが今までデジタル一眼レフでは使わなかった技術を新たに取り入れた、今後のZシリーズのベースとなるカメラであり、突出した性能よりはミラーレス一眼ならではの高画質や、ミラーレス一眼くささをあまり感じさせないカメラらしい操作系や質感を重視した製品なわけで、ニコンらしいミラーレス一眼に仕上げてきたのである。
フルサイズセンサー機ではもっともカメラくさい、カメラとして質実剛健なミラーレス一眼である、といって過言ではないかと思う。ミラーレス一眼へのシフトがこれで加速するか、しばらく目が離せない、と同時に、一眼レフを使ってきた人はますます悩ましくなってきましたな。
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