タニタの「ツインスティック」プロジェクト、1日で目標額を達成 セガゲームスの発表が後押し
タニタのクラウドファンディンが開始からわずか11時間26分で目標金額を達成。セガゲームスの対応タイトル発表をきっかけに支援者が急増し、「ツインスティック」商品化が決定した。
タニタは10月19日、ゲームコントローラーの開発を目指すクラウドファンディングプロジェクトがスタートから11時間26分で目標金額を達成したと発表した。夏に実施したクラウドファンディングは不成立となったが、再挑戦でリベンジを果たした。
セガゲームスのゲームソフト「電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機」(プレイステーション4)に対応する操縦かん型のコントローラー「XVCD-18-B 18式コントロールデバイス『ツインスティック』」の商品化をかけたプロジェクト。6月から7月に実施したクラウドファンディングでは、約8254万円の支援を集めたが、目標の2億7700万円には届かず「不成立」に終わった。
今回は目標金額を4460万円と前回の約6分の1に抑えて再挑戦。10月18日の正午から1口4万4600円(税込)から支援を募った。また同日19時からタニタ公式YouTubeチャンネルで配信した動画にセガゲームスの松原健二社長が登場し、「電脳戦機バーチャロン」「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム ver.5.66」「電脳戦機バーチャロン フォース」の3作品をプレイステーション4用のダウンロードソフトとして発売し、タニタのツインスティックに対応させると発表。これをきっかけに支援者が急増し、同日午後11時26分に目標額を達成、商品化が決定した。
クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」のオール・オア・ナッシング方式において、目標金額4000万円以上の大型プロジェクトが即日達成したのは初。リターンとなる商品の発送はシリーズ第1作「電脳戦機バーチャロン」が誕生した日にちなみ、2019年11月27日を予定している。
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