JR東日本は、首都圏の駅ナカ施設で、客がスマートフォンから料理などを来店前に注文し、決済できるサービスを導入していく。子会社のJR東日本スタートアップが、モバイル決済システムを開発するShowcase Gig(東京都港区)と資本業務提携した。客の待ち時間削減や、店舗の省力化が狙いだ。
出資先のShowcase Gigは、事前注文サービス「O:der」を開発している。客がスマホアプリから事前に店舗とメニュー、受け取り時間、決済方法(クレジットカードなど)を選ぶと注文が確定。店側が商品を用意すると、プッシュ通知が届き、待ち時間や支払いの手間なく商品を受け取れる。
JR東日本グループの商業施設には飲食店や小売店が多く、待ち時間を減らしスムーズにサービスを提供できるかが課題だったという。今後、O:derを試験導入する他、交通系電子マネー「Suica」に対応したタッチパネル式の決済端末も共同開発し、店舗運営の効率化を図るとしている。
関連記事
- JR東の無人決済店舗で“万引き”してみた
JR東日本が、AI技術を用いた無人決済システムの実験店舗を赤羽駅にオープンする。ネット上では「万引き対策は十分なのか」といった疑問も。記者が検証してみた。 - オフィスからスマホで注文・決済、待ち時間なしで受け取り ランチを楽にする「スマートオーダー」
スマホから事前に注文・決済し、店舗で受け取れる「スマートオーダー」がスタートする。 - レジ待ち不要、出口を通れば自動決済 ローソンが2025年に導入へ
客が商品を持ったまま、出口のゲートをくぐると自動で決済される――ローソンがそんなデモンストレーションを、「CEATEC JAPAN 2018」で披露する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.