スマホで“人工生命”を育成 ドワンゴ、「ARTILIFE」プロジェクト発表
ドワンゴが、仮想空間で自律的に動く“人工生命”を観察・育成するプロジェクト「ARTILIFE」を発表した。強化学習を用いた人工生命のモーションを自動生成する技術を活用した。
ドワンゴは10月25日、仮想空間で自律的に動く“人工生命”を観察・育成するプロジェクト「ARTILIFE」を発表した。まずはニコニコ動画で活躍するユーザーや著名人のプレイ動画を定期的に公開する。一般ユーザー向けには、Webブラウザ版とスマートフォンアプリ(iOS)を12月に提供予定。ダウンロードは無料(アプリ内課金あり)。
仮想空間内で、AI(人工知能)を備え自律的に動く“人工生命”を観察・育成し、進化する様子を楽しむサービス。公式動画では、コンピュータ上にシミュレートされた球体が動き回る様子が観察できるが、これが自律的な学習を行い、環境や状況に適応しながら増殖・進化していくという。
ユーザーは、用意された環境のステージから観察したい地域と生命体を選ぶことで、自分だけの個体を育てられる。人工生命はユーザー同士で交換したり、プレゼントしたりでき、生命体同士の配合や家系図の作成なども可能。Webブラウザ版は生放送ができ、「nicocas」アプリで他のユーザーも放送を視聴できるという。
ドワンゴの機械学習技術の開発・研究部門「Dwango Media Village」が開発。強化学習(機械学習の一種)を用いた人工生命のモーション自動生成技術を活用した。
強化学習アルゴリズムを開発したエンジニアの大垣慶介さんは、「既存の世界にある生命とは別の理をどんどん入れていきたい。人工生命を通じて、機械学習の学習部分の楽しさを伝えたい」とニコニコ動画で語った。
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