日立製作所は10月26日、子会社のクラリオンを売却すると発表した。仏自動車部品メーカーFaurecia S.A.の子会社Hennape Six SASがTOB(株式公開買付)を行い、日立が保有している63.80%のクラリオン株全てを取得する。売却額は899億円。TOBは2019年1月ごろを予定している。
自動車関連業界のグローバルな競争が激化する中、日立は「クラリオンがFaureciaの顧客基盤や事業基盤、技術を活用することで、さらなる成長加速と企業価値の向上を実現できる」と判断したという。Faureciaは買収後、クラリオンへの研究開発に投資を行い、クルマの運転席に搭載する機器などの分野で、競争優位を維持・発展させるとしている。
日立と子会社の日立オートモティブシステムズは、自動運転など注力分野を成長させるため、今後もクラリオンとの協力関係を継続する方針だ。
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