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朝食を抜くと太るメカニズム、名古屋大が解明 原因は「体内時計の乱れ」
名古屋大学の研究グループが「朝食を食べないと体重が増える」メカニズムを、ラットを使った実験で解明したと発表。
名古屋大学の研究グループはこのほど、朝食を抜くと体重が増えるメカニズムを解明したと発表した。ラットを用いた実験の結果、朝食を抜いたグループは体脂肪と体重がより増えた。原因は朝食を抜いたことによる体内時計の乱れにあると分かったという。
実験では、ラットを「午前8時に朝食を取る人」「朝食を抜いて正午に最初の食事を取る人」を想定した2グループに分け、餌を与える時間に4時間の差を設けた。それぞれに14日間同量の高脂肪食を与えたところ、朝食を抜いたラットの方が体重がより増えた。
また朝食を抜いたラットは、脂質代謝に関わる肝臓時計が乱れていたことや、1日のうちの体温上昇時間が短くなっていたことも分かった。これによりエネルギー消費が抑えられたことが、体重増加につながっていたという。
研究グループによれば、これまでも朝食を抜くと肥満やメタボリックシンドロームにつながるという報告はあったが、そのメカニズムは明らかになっていなかったという。原因解明により、生活習慣病の予防などに役立つ可能性があるとしている。
研究成果は10月31日(米国東部時間)付で、米国の科学雑誌「PLOS ONE」の電子版に掲載された。
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