Amazonの第2本社、ニューヨークとワシントン近郊の2カ所に決定
Amazon.comが昨年9月に計画を発表した第2本社の建設地はニューヨークのロングアイランドシティと首都近郊のバージニア州アーリントンの2カ所に決定した。
米Amazon.comは11月13日(現地時間)、第2本社をニューヨーク市とワシントンD.C.近郊のバージニア州アーリントンの2カ所に決定したと発表した。同社は昨年9月の第2本社計画の発表段階で、50億ドル(約5700億円)の投資と、5万人の雇用創出を約束した。新本社での採用は2019年から開始する計画だ。
ジェフ・ベゾスCEOは発表文で「この2つの都市は、われわれの顧客のための改革を助ける世界クラスの才能を引き付ける。(中略)これらのコミュニティで大きな役割を果たすことを楽しみにしている」と語った。
ニューヨーク市の新本社は、クイーンズ地区ロングアイランドシティに開設する。マンハッタンから公共交通機関で約30分の距離にある。
一方の「クリスタル・シティ」として知られるバージニア州アーリントンの建設予定地は、広い居住地とオフィス複合施設で、ワシントンの真南に位置する。ホワイトハウスから公共交通機関で20分程度だ。
Amazonは本社設置による雇用創出で、ニューヨーク市から15億2500万ドル、バージニア州からは5億7300万ドル、合わせて20億9800万ドルの税制優遇を受ける。
Amazonはまた、南部テネシー州ナッシュビルにもカスタマーサービスや物流のための拠点「Operations Center of Excellence」を新設し、5000人を雇用する。
Amazonの第2本社計画に対しては、カナダのトロントを含む北米の238の都市から誘致があった。
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