大阪府吹田市で11月28日、ホームセンター「コーナン千里山田店」がほぼ全焼する火災が発生しました。報道によれば、店舗内の棚に置かれた、廃棄前のボタン電池から出火した可能性が高いことが分かりました。
ネット上では「ボタン電池をまとめて置くだけで全焼するのは怖い」といった驚きの声も上がっています。使用済みのボタン電池はどのように管理すべきなのでしょうか。
メーカーの見解は?
ボタン電池を製造しているパナソニックは、Webサイト上で「使用済みのボタン電池をカゴの中に重ねて入れていたところ、その付近から発火した」という事例を紹介しています。
ボタン電池は、平たい面がプラス、少し出っ張りがある面がマイナスです。パナソニックによれば、ボタン電池が重なり合うと一方の電池が導線として働き、電極がショートして発熱、破裂してしまう危険があるといいます。
そうした事態を避けるため、使用済みのボタン電池を保管したり、捨てたりする場合は、電池の全ての電極にセロハンテープやビニールフィルムを貼り付け、絶縁するように呼び掛けています
また、ボタン電池をネックレスやヘアピン、コイン、鍵など、電気を通すものと一緒に持ち運んだり、保管したりしないよう、パナソニックは注意喚起しています。
一般社団法人電池工業会は、ボタン電池が角型電池(9ボルト)の隣り合ったプラス極とマイナス極の間に挟まりショートする、といった可能性も指摘。他の電池に触れないよう、注意して処分する必要がありそうです。
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