ニュース
“人工流れ星”の衛星が完成 19年1月に打ち上げ
宇宙ベンチャーのALEが、“人工流れ星”を降らすプロジェクトに必要な人工衛星の初号機が完成したと発表。2019年1月17日に打ち上げる。
流れ星を人工的に再現するプロジェクトを計画するALE(東京・港区)は12月13日、人工衛星の初号機が完成したと発表した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)のイプシロンロケット4号機に搭載し、2019年1月17日に打ち上げる。
同社は、20年春に広島・瀬戸内地域で“人工流れ星”を降らせるプロジェクト「SHOOTING STAR challenge」を実施予定。宇宙空間に打ち上げた人工衛星から流れ星となる1センチほどの“粒”を放出し、大気圏に突入させることで地上に流れ星を再現する。直径200キロの範囲で流れ星を観測できるという。
ALEとJAXAは、安全面に配慮しながら人工衛星の共同開発を進めてきた。人工流れ星の実現には、今回開発した初号機と、開発中の2号機が必要。今回の打ち上げでは、イプシロンロケットから切り離された後の軌道降下についても検証する。
ALEの岡島礼奈社長は「これからこの初号機は宇宙に行くんだなと思うと、何とも言えない。ALEの活動の中で最大のマイルストーンであるイプシロンロケットの打ち上げが成功することを切に願っている」とコメントした。
関連記事
- 「はやぶさ」の知見生かす “人工流れ星”プロジェクト顧問にJAXA川口淳一郎さん
人工衛星から「人工流れ星」を降らすプロジェクトに、小惑星探査機「はやぶさ」の開発に携わった川口淳一郎さんが顧問として加わった。 - 広島に“人工流れ星” 19年実現に向けファミマ、JALが協賛
夜空に“人工流れ星”を流すプロジェクトにファミリーマートと日本航空(JAL)が協賛する。 - 人工流れ星、2019年に広島で実施 ベンチャーら民間宇宙事業で
広島・瀬戸内海付近で人工的な流れ星を降らすプロジェクトがスタート。2019年の実施を予定している。 - “広島に人工流れ星”計画、20年に延期 衛星の機能向上で
広島・瀬戸内地域に人工流れ星を流すプロジェクトが2019年から20年に延期された。人工衛星の機能向上を図るため。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.