Amazon、約1年ぶりにGoogleのChromecastの販売再開
Amazon.comがようやくGoogleのChromecastとChromecast Ultraの販売を再開した。Android TVに「Amazonプライム・ビデオ」アプリも復活した。
米Amazon.comがオンラインストアで米Googleの「Chromecast」および「Chromecast Ultra」の販売を再開した。米Android Policeが12月12日(現地時間)に報じた。Amazonは昨年12月に販売ページを再開したが、実際には出荷していなかった。
日本では本稿執筆現在、旧モデルしかないが、Amazon.comでは第3世代のChromecastおよびChromecast Ultraを販売している。
Chromecastの販売ページによると、Amazon自身がストックし、出荷するとなっている。
Amazonは、2015年に自社の動画サービス「プライム・ビデオ」をサポートしていないことを理由に、オンラインストアでのChromecastと米Appleの「Apple TV」の販売を中止した。また、米Googleのキャスト端末Google Cast(Android TVおよびChromecastシリーズ)にプライム・ビデオのアプリを提供していなかった。
それに対し、Googleが昨年12月にAmazonの「Fire TV」と「Echo Show」からYouTubeアプリを引き上げた。
このユーザー不在の締め出し合戦は、Amazonが昨年12月14日にGoogleとAppleのキャスト関連製品の販売を再開すると発表したことで休戦になったようにみえたが、上記のようにChromecastは実際には販売していなかった。
両社からは特にコメントなどは発表されていない。
今のところ、ChromecastではAmazonプライム・ビデオのキャストはできないままで、Fire TVにYouTubeアプリは来ていない。
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