じっくり写真を撮りたい人に ちょっと大きめ中判デジカメ、富士フイルム「GFX 50R」:荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/5 ページ)
フルサイズよりデカい「スーパーフルフレームセンサー」を搭載したGFXシリーズ第2弾「GFX 50R」を使ってみよう。大きなセンサーがもたらす高画質を堪能できる。
各カメラメーカーがこぞって「フルサイズミラーレス一眼」に乗り出す中、富士フイルムは微動だにしないのであった(かどうかは知らないけど)。なぜなら、富士フイルムにはフルサイズよりデカい「スーパーフルフレーム」(35mmフルサイズを英語ではフルフレームと呼ぶ)センサーのGFXシリーズがあるから。クオリティーを追求するなら、センサーサイズが大きい方が基礎体力が高いって点で有利ですもの。
そのGFXシリーズ第2弾が「GFX 50R」。
そうだな、同社のAPS-Cサイズミラーレス一眼で例えれば、先に登場した「GFX 50S」が「X-T3」で、今回のGFX-50Rが「X-E3」という感じ。
ファインダーをボディの左肩に内蔵し、上面をフラットにし、少しコンパクトで低価格になった中判ミラーレス一眼なのだ。中判カメラとしてはレンジファインダー風のフラットなデザインがしっくりくる感じ(個人の感想です)。
ちなみに35mmフルサイズセンサーの大きさは36×24ミリ。GFXが搭載するセンサーは43.8×32.9ミリ。縦横比が違うので比較しづらいが、面積でみると、フルサイズが864平方ミリメートルなのに対して1441平方ミリメートル。フルサイズより大きいってのがよく分かる。
その大きなセンサーがもたらす高画質を味わうミラーレス一眼が、GFXなのだ。
5000万画素の写りを堪能しよう
43.8×32.9ミリで5140万画素。1枚あたり8256×6192ピクセルと聞くと、デカさが分かるかと思う。
大きさが分かるよう、デザインが似ているX-E3と並べてみた。X-E3はAPS-Cサイズ。センサーやマウントの大きさを見比べるともう笑っちゃうくらい違う。
なお、ボディ内手ブレ補正がない上に、手ブレ補正を持たないレンズが多いので、手ブレには注意。1000万画素機だと分からない微細な手ブレも5000万画素あると写っちゃうから。
慣れないうちは等倍で見るとぶれてた!ってカットを量産しがちなので注意したい。
で、撮ったのはこんな絵。ちょっと入った喫茶店で飾られていたもの。
ここで使ったレンズは110mmの中望遠レンズ。35mm判換算をすると87mm相当になる。ポートレートによい焦点距離だ。
というわけでポートレートを撮るのである。
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