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コード付き点字ブロック、カメラで読み取り音声案内 金沢工業大がAI活用の実証実験
金沢工業大学が、AI技術を使った点字ブロックの音声案内システムの実証実験を金沢駅で始める。
コード化された点字ブロックをカメラで読み取ると、行き先を音声で案内してくれる――金沢工業大学工学部 松井くにお教授の研究チームが、AI(人工知能)技術を使った視覚障害者向け歩行サポートシステムの実証実験を1月12日に金沢駅で始める。
実験では、25個の点を組み合わせて“コード化した”疑似点字ブロックを使用。被験者はスティック型PCを持ち、Webカメラ、骨伝導イヤフォンなどを装着する。カメラで点字ブロックのコードを読み取ると、AIが画像認識し、行き先や施設の情報などを音声で案内する。「右は駅改札方向です。左はバス乗り場方向です」など、被験者が向かってくる方角によって案内の内容も変わる。
実験には視覚障害者だけでなく、外国人も参加。多言語での音声案内も検討する。
松井くにお教授は「2進法の25通りなので、点のパターンは3000万通り以上作ることが可能で、GPSでは難しい細かい精度の案内情報を提供できる。点は塗るだけなので、今後は本物の点字ブロックもコード化したい」と話す。
金沢工業大学は2018年8月、金沢市とAI技術地域展開検討会を設立。10月に「市民生活へのAI等技術の実装」をプロジェクトの1つとして掲げる金沢市新産業創出ビジョンを策定しており、今回の実験はその一環。
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