米NVIDIAはこのほど、自動運転システム「DRIVE AutoPilot」を発表した。ドライバーの監視下で一部の運転操作を自律的に行う自動運転レベル2で起きうる問題点に対応した「レベル2+」をうたう。自動車メーカーなどに提供し、2020年までに自律走行車両を生産できるようにする。
DRIVE AutoPilotは、NVIDIAの自動運転車向けプロセッサとソフトウェアを活用した自動運転システム。カメラやセンサーで捉えた車内外の様子を、ディープニューラルネットワーク(DNN)で処理し、運転状況などを把握。ドライバーの監視下で、高速道路での車線変更を含む部分的な自動運転ができるという。
周囲を全方位で確認し、車両の位置を推定する技術を備えており、車線の分岐や合流にも対応可能。歩行者や自転車の検知、信号の色や交通標識の識別も行える他、一度走行した場所を記録し、自動運転の経路を作成するパーソナライズされたマッピング機能も備えている。
既に市販されている自動運転レベル2は、車両検知が不完全で、カーブや急勾配の道路で車線内に車両を維持させる能力が欠けているとの指摘もある。NVIDIAは今回のシステムを「既存のレベル2の先進運転支援システム(ADAS)の限界克服を目指すもの」としている。
米国ラスベガスで開催中の「CES 2019」では、ドイツの自動車部品メーカーであるContinentalとZFが、DRIVE AutoPilotをベースにした自動運転システムを発表した。
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