等身大の動くフィギュア「高坂ここな」衝撃デビュー:第3回 ロボデックス
ロボットベンチャーのSpeecysが「第3回ロボデックス」で、等身大の女性型ロボット「高坂(こうさか)ここな」を発表。全身が滑らかに動き、女性らしいしぐさをする“モーションフィギュア”だ。
ロボットベンチャーのSpeecys(東京都武蔵野市)は1月16日、東京ビッグサイトで開幕した「第3回ロボデックス」で、等身大の女性型ロボット「高坂(こうさか)ここな」を発表した。全身が滑らかに動き、女性らしいしぐさをする“モーションフィギュア”。レンタルの他、受注生産にも対応する予定で、参考価格は2000万円(本体のみ)。
身長は約155センチ。全身に37自由度を持ち、PC用の3Dモーション作成ソフト「MikuMiku Dance」で作った動きを再現する。背中の支柱で宙に浮いた状態のため、足を大きく動かすことも可能。激しいダンスも踊れるという。「まだ改善の余地はあるものの、ハードウェア、ソフトウェアともに完成している」(Speecysの春日知昭社長)
スピーシーズは、ソニーで「AIBO」などの開発に携わってきた春日社長が独立し、2005年に設立したロボットベンチャーだ。当初は二足歩行ロボットなどを手掛けていたが、14年にロボット技術とキャラクターフィギュアを掛け合わせた世界初のモーションフィギュアシステムを発表。初音ミクとのコラボなども実施して注目を集めた。
高坂ここなでも、その表現力の高さを生かし、アニメやゲームのプロモーションなど、エンターテイメント用途に狙いを定めた。「要望に沿ってキャラクターとして仕上げ、イベントなどに“派遣”(リース)する芸能プロダクションのようなビジネスを検討している。キャラクターも増やし、育てていきたい」(春日社長)
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