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認証情報や個人情報の不正取引サイト、米欧の連携で摘発:取引規模は6800万ドル相当
世界各国で流出したコンピュータの認証情報や個人情報などの不正取引に使われていたWebサイト「xDedic Marketplace」が摘発された。
欧州刑事警察機構と米司法省は1月28日、世界各国で流出したコンピュータの認証情報や個人情報などの不正取引に使われていたWebサイト「xDedic Marketplace」を摘発したと発表した。
発表によると、xDedic Marketplaceは公開WebとダークWebの両方で運営され、世界各国の政府機関や自治体、インフラ、病院、交通局などから流出した認証情報や個人情報の売買に使われていた。
ユーザーは値段や地域、OSなどの条件を指定して、流出した情報を検索できる仕組みになっていたという。管理者は世界各国でサーバを運用し、ビットコインを利用して、サーバの所在地や管理者、ユーザーなどの身元を隠そうとしていた。
被害者は多岐にわたり、同サイトを介した不正取引の規模は6800万ドル相当(約75億円:2019年1月30日現在)と推定している。
欧州刑事警察機構などは各国の捜査機関と連携して、xDedicのサーバやドメイン名などのインフラを2019年1月24日に押収。Webサイトの運営を実質的に停止させたとしている。
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