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路面の雪、AIがリアルタイムに判別 ウェザーニュースが開発

定点カメラの映像などから路面の雪の状態をリアルタイムに認識できる「AI(人工知能)道路管理支援システム」をウェザーニュースが開発した。凍結防止剤を散布する雪氷作業の効率化、交通事故の防止、自動運転技術の向上などにつなげたい考え。

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 ウェザーニュース(千葉県美浜区)は2月8日、定点カメラの映像などから路面の雪の状態をリアルタイムに認識できる「AI(人工知能)道路管理支援システム」のプロトタイプを発表した。雪質の変化をいち早く察知し、交通事故の防止などに役立てる。


「AI道路管理支援システム」に入力する画像

独自AIによる認識結果。黄色は積雪42%、ピンクは圧雪25.7%、緑色と黒はシャーベット状態32.3%

 独自の教師データを用意し、特徴の微妙な違いを機械学習。積雪、圧雪、シャーベット、乾燥といった路面の雪の状態を画像データからリアルタイムに判別する。従来の画像解析では難しい「夜間に吹雪の中をクルマが走行している」といった状況でも路面状況を正確に判別できるという。

 路面の状況が分かることで、凍結防止剤を散布する雪氷作業の効率化、交通事故の防止、自動運転技術の向上などにつなげたい考え。2020年冬に活用するため、夏までの実用化を目指すとしている。

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