速報
米TechCrunch、月額15ドルの有料メディア「Extra Crunch」
老舗テクノロジーメディアの米TechCrunchが、月額15ドルのサブスクサービス「Extra Crunch」を米国などで開始した。深掘り記事や社説などを掲載し、広告は表示しない。
米VerizonのVerizon Media Group傘下のオンラインメディア米TechCrunchは2月12日(現地時間)、月額15ドル(年額150ドル)のサブスクリプション制メディア「Extra Crunch」の立ち上げを発表した。米、英、仏、独、カナダ、スペインでスタートし、年内には他のEU地域にも拡大する計画だ。本稿執筆現在、日本からは購読できない。
一般の記事を広告なしで読める他、有料版でのみ読める深掘り記事や社説を多数提供するという。また、起業に関するハウツーガイドや起業専門家のデータベースなども用意する。
さらに、著名起業家などをゲストに迎えた電話会見、「Disrupt」などのTechCrunch主催イベントのチケットの20%割引などの特典もある。
TechCrunchは2005年創業の老舗テクノロジーメディア。2010年に米AOLに買収され、AOLがVerizonに買収されたことでVerizon傘下になった。
編集長のマシュー・パンザリーノ氏は発表記事で、「ここ数年、組織としてのTechCrunchはメディア業界の流行に抵抗してきた。われわれのコアな読者とのより深く、有意義な関係に向けてピボットしてきたし、それが功を奏した。ここ数年で読者数は2倍近く増えた」と語る。
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従量制の課金システムで広告に次ぐ収入源を確保し、Googleとの関係も保てるとしている。新たなプラットフォーム向けコンテンツ配信も視野に入れているようだ。
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