カドカワは2月13日、川上量生氏が社長を退任し、後任に松原眞樹氏が就くと発表した。川上氏は取締役に退き、代表取締役は松原氏のみになる。「グループ経営体制刷新のため」(同社)としている。
カドカワは2019年3月期の連結業績予想を下方修正。売上高は2070億円(期初予想比10.4%減)、営業利益は19億円(同76.3%減)、経常利益は29億円(同68.1%減)、純損失は43億円になる見通し。
また、川上氏は同日付けでドワンゴの取締役を辞任し、顧問に就任。引き続きカドカワグループの事業戦略立案、新規事業推進に取り組むという。
グループ会社のドワンゴも社長を交代。荒木隆司氏が代表取締役社長を退任し、夏野剛氏が後任に就く。横澤大輔氏、栗田穣崇氏は引き続き取締役としてドワンゴの事業推進を図る。
ドワンゴは事業計画に対する進捗(しんちょく)が当初の計画を大きく下回り、2019年3月期第3四半期連結決算において、減損損失37億円を特別損失として計上した。
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