「昭和ミニラジカセ」がおしゃれなテレコすぎる件:立ちどまるよふりむくよ(3/3 ページ)
このミニチュアカセットレコーダーにはなぜか惹かれてしまう。その理由がわかった。
もう1台は、最近の製品だ。サンスイというオーディオマニアにはたまらない魅力を持ったブランドから出ているラジカセ。といってもサンスイは高級オーディオだったのでラジカセとか作っていなかった。このブランドの使用権を得たドウシシャというメーカーが作った最新ラジカセなのだ。
「SCR-B2(BL)」という型番のAM/FMステレオラジカセがなぜか郷愁を誘う。Bluetoothスピーカーになり、MP3データの再生もできるが、そのデザインはなぜか「昭和ミニラジカセ」と驚くほど似ている。
それもそのはず、SCR-B2も昭和ミニラジカセも、同じ製品をオマージュしているからなのだ。
それは1979年に発売された三洋電機のMR-U4。スクエアな横長スタイルで真っ赤なカラーリング、男っぽいデザインのラジカセが多かった中で初めてのシャレオツな製品だった。「おしゃれなテレコ」として宣伝していた。
SCR-B2と昭和ミニラジカセを比較してみよう。ボタン配置、スピーカーデザインなど、U4にクリソツであることがわかるはずだ。SCR-B2にはレッドカラーもある。
実はこの2製品の元ネタであるMR-U4、大学生のときに買って持っていたのだ。たぶん1979年ごろ。いつのまにか家からはなくなってしまったのだが、またモーレツに欲しくなってしまった。この三兄弟を並べたい。
と、メルカリとヤフオクでMR-U4の価格を調べる筆者であった。
この記事を書くために納戸を漁っていたら、妻のカセットライブラリを見つけた。中にはジョン・レノンの訃報を知らせるオールナイトニッポンのエアチェックもあった。昭和ミニラジカセは思い出を見つける役には立ってくれたようだ。こうして僕のカセットライフはまだまだ続いていく。
追記:音質についてまったく触れてなかった。手のひらサイズとしてはそこそこの音質、音量が出せている。悪くないと思う。
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