スマホゲーム、総崩れ? 各社の“冴えない決算”(3/3 ページ)
ドワンゴのゲーム事業が売上高900万円、営業赤字が8億600万円――スマホゲーム事業の立ち上げを物語る業績だ。しかし1月〜2月末、これまでヒット作を生み出してきたスマホゲーム各社も“冴えない”決算を連発した。
看板タイトルへの依存から脱却なるか
一方「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)を開発・運営しているガンホー・オンライン・エンターテイメントの18年10〜12月期は、売上高が303億円(前年同期比59.2%増)、営業利益が93億円(同85.0%増)と急回復。昨年10月末から実施したイベント「パズドラ大感謝祭」で“休眠ユーザー”を掘り起こすなどし、アクティブユーザーの活性化を図ったことが功を奏したという。ただ、18年12月期通期(18年1〜12月)の連結業績は、売上高が921億円(前年比0.2%減)、営業利益が266億円(同22.4%減)、純利益が165億円(同25.9%減)。「売上高の減少トレンドが止まり、前年比横ばい」としているが、続く“パズドラ級”のヒットは見えていない。
「モンスターストライク」(モンスト)が屋台骨のミクシィは、18年10〜12月期の売上高が349億円(前年同期比17.2%減)、営業利益が61億円(同43.6%減)と減収減益。モンストへの依存から脱却するため、ネットベンチャーのXTech(クロステック、東京都中央区)を戦略パートナーに迎え、最大300億円をM&Aに振り分けると発表した。エンタメ・メディア領域で、スタートアップ、上場企業を問わず、事業創出につながる買収を進める考えだ。
新規タイトルを開発、あるいは新事業を立ち上げ、看板タイトルへの依存体質を脱却できるかどうか――。不振が続く中、各社が“次の一手”を模索している。
※この記事はメールマガジン「ITmedia NEWS アンカーデスクマガジン」に掲載したコラムを、一部編集し転載したものです。購読登録はこちらから。3月17日まで購読キャンペーンを実施中です。
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