これはカメラ革命だ! 雪山で驚きの三人称視点動画が撮れる全天球カメラ「Insta360 ONE X」にほれぼれした(2/2 ページ)
「こんな動画、初めて撮れた」──そんな驚きを覚えるカメラに出会ったのは久しぶり。
動画を見て気付いたかもしれないが、この動画には“あるもの”が写っていない。その正体は自撮り棒だ。単純に360度の動画を撮影しただけでは、本体から手に向けて伸びる棒が写ってしまうが、Intsa360 ONEシリーズは専用の自撮り棒を使うことで画像処理を施して存在を消してくれる。
おかげで被写体の周囲にカメラが浮いているドローン撮影のような動画が撮れる。そもそもここまでドローンを近づけて撮影するには大掛かりな準備が必要で、1人では難しいだろう。ドローンの飛行が規制されている地域やスキー場では非常に価値のあることだ。ウインタースポーツ以外にも活躍する場は多いだろう。
ただし、自撮り棒の使用が禁止されている、もしくは周囲に気を配らなくてはいけない場面もある。使用は常識の範囲で十分に注意してほしい。
アクセサリーの入手難が課題か
Insta360 ONE Xは発表前のティーザー動画から、カメラ本体を投げて動画撮影するアクセサリー「ドリフトダーツ」を売りにしていた。しかし、まだ発売には至っていない。本社の中の人によると、どうやらまだ発売のめどがたっていないという。やはり投げると壊れちゃうのだろうか。
また、Insta 360 ONE Xはバッテリー交換式を採用している。バッテリー1本につき70分の連続撮影が可能だが、スキー場のような寒冷地では性能が落ちて十分に性能を発揮できない。そこで公式アクセサリーとしてマイナス20度から30度まで動作する寒冷地用のバッテリーが用意されているのだが、なかなか入荷する気配がない。
さすがにバッテリー1本では心もとないし、充電しながらでは使い勝手も落ちる。早く改善を求めたいところだ。
雪山好きに告ぐ「これは買い」
全天球カメラは数々のメーカーから発売されているが、ここまで使い方を提案しているカメラはInsta360 ONE Xが唯一ではないだろうか。本体価格は税込5万円を超えるが、久しぶりに心動かされた製品だった。
関連記事
- 筑波サーキットで迫力の“360度”車載映像を撮る 「Insta360 ONE」で試した
サーキットを走る車に「Insta360 ONE」を車載し、360度の動画を撮影してみた。どんな映像が楽しめる? - 面白い動画を簡単に 「insta360 ONE X」は遊ぶための全天球カメラ!
insta360 ONE Xは前後に円周魚眼レンズを搭載したカメラを持つ全天球カメラ(あるいは360度カメラ)である。だから面白い静止画、動画の両方が撮れる。いろいろ試してみた。 - 投げられる全天球カメラ「Insta360 ONE X」発表 新デザイン、5.7Kの動画撮影、Wi-Fi対応、交換式バッテリーなど
「今度はカメラを投げて撮る」──自撮り棒やひもでカメラを振り回して映画のようなバレットタイム撮影が1台で行える全天球カメラ「Insta360 ONE」の新モデルが登場する。 - 全天球で遊ぶカメラ「Insta360 ONE」でいろいろ撮ってみた
リコーの「THETA」に強力なライバル出現である。全天球カメラ「Insta360 ONE」で静止画から動画といろいろ遊んでみよう。 - iPhone対応で“バレットタイム”が撮れるカメラ「Insta360 ONE」 意外な撮影方法とは?
360度全天球カメラで撮れる映像もここまで来た。「Insta360 ONE」では、あのバレットタイムをはじめ、360度撮影後の動画から自由なカメラワークの切り出し、被写体の自動追尾など、手軽に高度な映像表現が楽しめる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.