YouTube、違反警告を改定 事前警告+3ストライクでポリシー学ぶ機会を
YouTubeがコミュニティガイドライン違反警告の方法を2月25日から改定する。従来の「3ストライク」の前に該当コンテンツ削除だけでペナルティなしの「事前警告」が届くようになる。
米Google傘下のYouTubeは2月19日(現地時間)、クリエイター向けのコミュニティガイドライン違反警告の方法を改定すると発表した。新方式は25日から施行される。
大きな違いは、現行の「3回目でアウト」の前に、初めてガイドラインに違反するコンテンツを投稿したユーザーに対し、“事前警告”が出されるようになる。
この事前警告は、違反コンテンツが削除されるだけで、チャンネルへのペナルティはない。この段階で、コミュニティガイドラインを再確認し、ポリシーについて学んでもらうのがねらいだ。
2回目の違反コンテンツ投稿からいわゆる3ストライク制が適用される。1回目の警告で、投稿が1週間できなくなり(現行ではライブ配信が制限される可能性のみ)、1回目の警告を受けた90日以内に2回目の違反警告を受けると、2週間停止される。さらに90日以内に3回目の違反警告を受けると、チャンネルが停止される。従来通り、違反警告への異議申し立てが可能だ。
以前はペナルティが違反の内容によって異なったが、分かりにくいというクリエイターからのフィードバックを受け、ペナルティはすべてのコミュニティガイドラインの違反警告で共通化した。つまり、ストーリー、再生リスト、カスタムサムネイル、ライブ配信、コミュニティ投稿、動画の説明や情報カードに含まれる他のWebサイトへのリンクなど、すべてのコンテンツでの違反に対し、同じペナルティを課す。
さらに、ヘルプセンターのポリシーリソースに警告されるコンテンツについての説明を追加した。また、違反の都度、なぜストライクが発生したのか、どうすればいいのかを説明する通知を送る。
なお、著作権侵害コンテンツについての警告方式については変更はない。
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