タフな環境でタフな仕事をする人のカメラ「OM-D E-M1X」 でかいけど手ブレ補正は超強力:荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/6 ページ)
なんともデカいミラーレス一眼の登場である。いや、デカいだけなら他にもあるけど、マイクロフォーサーズ機では一番デカい。それがオリンパスの「OM-D E-M1X」だ。
室内で望遠端猫撮影。F6.3とやや暗いのでISOオートでISO6400まであがった(ISOオート時は上限がISO6400になる)(12-200mm 200mm 1/160秒 F6.3 +1 ISO6400)
シャッタースピードは最高で1/8000秒、電子シャッター(静音モード)を使うと1/32000秒まで上げられる。
背面モニターはタッチパネルになっており、タッチパッドAFを使うこともできる。
モニターはバリアングル式でモニタを横に開き、縦位置や横位置でローアングル・ハイアングル撮影をさっとできる。自撮りもできるけど、これで自撮りする人は……あまりいないと思う。
EVFは約236万ピクセルの液晶パネルを使用。パネル自体はE-M1 Mark IIと同等と思われるが光学系が変わって少しファインダー倍率があがった。明るくて見やすい(明るく写りすぎて露出を間違えそうになることはあるけど)。
タフな環境でタフな仕事をする人のカメラ
E-M1Xは素晴らしいカメラである。構えたときの安定感はあるし、1ボタン1機能で使えるので操作もしやすい。ドライブモードやフォーカスモードはもっと素早く切り替えられる位置にスイッチかダイヤルが欲しかったかなと思うけどそのくらいか。
しかも頑丈だし、防塵防滴はハイレベルだし、ボディ内手ブレ補正の機能はおそらくトップだ。これに慣れちゃうと、他社のカメラの手ブレ補正がぬるく感じるといって過言ではないレベル。
フィールドワークで便利なGPSも内蔵しており、手持ちで超望遠レンズを構えてスポーツや野鳥やその他動体を撮る人、山や川、海などカメラにとって過酷な環境へ持ち出す人に向けた、タフなミラーレス一眼、という希有な存在なのだ。
だからE-M1Xはフラッグシップではあるけど、E-M1 Mark IIとは方向性が違う。ハイエンドのOM-Dを求める人は、E-M1XかE-M1 Mark IIか自分にあったものを選ぶべきかと思う。
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