「シン・ゴジラ」爆音上映中止せず ピエール瀧出演も「誰もが楽しめるエンターテイメント」
3月29日に109シネマズ名古屋で開幕する「爆音映画祭」で上映予定の「シン・ゴジラ」は予定通り上映。麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたピエール瀧容疑者が出演しているが、「作品自体は誰もが楽しめるエンターテイメント作品であることから予定通り上映することにした」という。
映画館「109シネマズ」を運営する東急レクリエーションはこのほど、3月29日に109シネマズ名古屋で開幕する「爆音映画祭」で上映予定の「シン・ゴジラ」について、予定通り上映すると発表した。麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたピエール瀧容疑者が出演しているが、「作品自体は誰もが楽しめるエンターテイメント作品であることから予定通り上映することにした」という。
爆音映画祭は、音楽ライブ用の音響設備をフルに使い、大音響の中で映画を観るイベント。次回は109シネマズ名古屋で3月29日〜4月4日に開催予定で、「シン・ゴジラ」も放映予定になっていた。
同社はWebサイトで「注意事項」として、シン・ゴジラの上映予定を告知した上で、鑑賞を希望する顧客に対して、「(ピエール瀧容疑者の出演を)ご理解の上ご購入頂きますようお願い申し上げます」とくぎを刺している。
ピエール瀧容疑者の逮捕で、出演作品の放送が中止されたり、メンバーとして参加していたテクノユニット・電気グルーヴのCD販売が自粛される中、「作品に罪はない」「過去作品まで自粛するのはやり過ぎでは」などと議論になっており、109シネマズの対応に称賛が集まっている。一方で「こんなことまで告知しなくてはならないのか」と呆れる声もある。
ピエール瀧容疑者の逮捕をめぐっては、出演映画「麻雀放浪記2020」を4月5日に予定通り公開すると、東宝が3月20日に発表している。
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