「Apple TV」アプリの5月更新で「Apple TV channels」立ち上げ オリジナルコンテンツの「Apple TV+」は今秋スタート
Appleは5月にマルチプラットフォーム対応の「Apple TV」アプリをリリースし、サードパーティのコンテンツをオンデマンド式に提供する「Apple TV channels」サービスをスタートする。今秋には、Appleのオリジナルコンテンツを提供する別のサービス「Apple TV+」もスタートする。
米Appleは3月25日(現地時間)、新しい「Apple TVアプリ」と、このアプリで利用できる新サービス「Apple TV channels」および「Apple TV+」を発表した。Apple TVアプリとApple TV channelsは5月に、Apple TV+は秋にリリースする。
Appleのサポートページによると、新しいApple TVアプリを利用できる国は、米、英、仏、独、加、豪、ブラジル、メキシコ、ノルウェー、スウェーデンとなっている。Appleが25日に本社キャンパスのSteve Jobs Theaterで開催したスペシャルイベントでは、Apple TV channelsは将来的には100カ国以上で提供するとしていた。Apple TV+は秋のスタート段階で100カ国以上で利用できるとしていた。
新しいApple TVアプリは、映画、テレビ番組、ニュース、スポーツ中継を検索・視聴するための総合的なアプリになる。AppleのiPhone、iPad、Apple TV、Macだけでなく、VIZIO、Samsung、LG、ソニーのスマートTV、Amazon Fire TV、LG、Roku、ソニー、VIZIOのストリーミングデバイスをサポートする。
分かりにくいが、Apple TV+は、サブスクリプションサービスのApple TV channelsで購入できるコンテンツの中の、Appleのオリジナルコンテンツ、ということのようだ。サービスのサブスクリプション料金や個々のコンテンツの価格は発表されていない。
Apple TV channels
Apple TVではこれまでもHBOなどのパートナーのコンテンツを視聴できたが、従来はApple TVに「HBO Now」などのアプリを追加し、コンテンツはアプリを通して購入する必要があった。新Apple TVアプリでは、アプリ上にパートナーのコンテンツが直に並び、ユーザーはアプリを追加することなしに直接コンテンツを購入できるようになる。各アプリでアカウントとパスワードを設定する手間が省ける。HBOやStarzなどの他、HuluやAmazon.comのプライムビデオもApple TV内で視聴できる。
Apple TV+
スペシャルイベントでは、Apple TV+で提供する7つのオリジナル作品を紹介した。
- スティーブン・スピルバーグ監督の「アメイジングストーリー」
- ジェニファー・アニストンとリース・ウィザースプーン主演のドラマ「The Morning Show」
- ディストピアSF「See」
- 移民問題に取り組む「Little America」
- セサミストリートの仲間がプログラミングを教えてくれる子ども向け番組「Helpsters」
- J・J・エイブラムス監督、歌手のサラ・バレリス主演のドラマ「Little Voice」
- オプラ・ウィンフリー司会の2つの番組、「Toxic Labor」とまだタイトルが決まっていないメンタルヘルス番組
これら以外にも多数のオリジナル作品を準備中という。
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