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フルサイズEOSの画質が手に入る入門機「EOS RP」荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/6 ページ)

キヤノン「EOS RP」は、エントリーモデルだけどミラーレスEOSらしい使いやすさを実現。しかもフルサイズEOSの画質が手に入る。

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キヤノンの「EOS RP」。フルサイズミラーレス一眼としては軽量でボディ価格は実売で17万円前後

 2018年秋、「EOS R」を手にした時、これをベースに上や下へ展開していく初号機っぽいカメラだなと感じた記憶があるが、まさかそれがこんなに早く登場するとは思わなかった。

 エントリー向けの「EOS RP」である(キヤノンの分類だと、EOS Rがハイアマチュアクラスで、EOS RPがミドルクラス)。


左がEOS RP、右がEOS R。テイストは同じだが、EOS Rの方が少々大きくボディの質感も高い

 ボディはEOS Rが約660グラムだったのに対し、EOS RPは約485グラム。ちなみにソニーの「α7III」は約650グラムなので、EOS RPの軽さが際立つ感じだ。まあ、フルサイズ機はレンズが重いので24-105mm F4なんて付けたら1キログラムをさくっと超えちゃうけど、キットレンズになっている35mm F1.8ならなんとか約800グラムで済むのだ。


実際に35mm F1.8のRFレンズを装着して測ってみた

 さらに高さが大きく違う。ファインダー部がでっぱっているEOS Rは約98.3ミリなのに対し、EOS RPは約85ミリ。

 フルサイズミラーレス機ってそこまで携帯性を求められるジャンルではないけど、バッグへの収まりを考えると高さの1センチ以上の差はデカいのだ。

EOS RPはエントリーモデルだけどミラーレスEOSらしい使いやすさ

 EOS RPはEOS Rの弟分にあたるエントリー向けのミラーレス一眼。EOS Rと比べるとさまざまな点で異なっているのでスペックの話からしたい。

 イメージセンサーは約2620万画素の35mmフルサイズ。EOS Rの3030万画素よりちょっと少ない。

 もちろんボディ内手ブレ補正はなく、レンズ側の補正を頼りとする。


ボディに比べてマウントが大きいのがよく分かる。とくにマウントに下側はギリギリ。EOS Rは電源オフ時にシャッター幕が下りてセンサーが隠れていたが、RPはむき出しのままだ。

 ボディデザインはEOS Rの凹凸を減らしてぎゅっと圧縮した感じ。54mm径のRFマウントがデカく見えるくらい(まあデカいのだけど)、ボディがギリギリのサイズってのが分かる。

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